第2回 全国小中学校 夢さがし作文大賞

過去の受賞作品

2018年
第2回入賞作品

佳作

私の尊敬する人三輪 文楓さん(私立静岡雙葉中学校1年)

私が最も尊敬する人は、もちろん父だ。小さい頃からのあこがれである。私が常日頃からすごいと思っているのは、その精神だ。

父は毎年地元のお神輿を担ぐ。総重量は一tを越え、さらに二日に渡って町中を練り歩きその末に普通に行くのもきつい急な階段を登らなくてはならない。それは苦行に等しくいつも祭りが終わると父の爪は紫色になり、肩は真っ赤になってしまう。そんな辛い思いをしてまでなぜ神輿を担ぐのか私にはわからない。けれども父は、
「男の意地ってものがあるんだよ。」
という。父はそんな人だ。自分でつらい事へとつっこんで行くのが好きなのかと言いたくなる。週四で行くテニスももっと上手くもっと上へと恐ろしいくらいハードな練習をする。実際毎週のように大会で優勝をもぎ取ってくるのだがそのように努力の結果をきちんと出すのもまたすごい所である。私にはそんな苦しい事に立ち向かう精神なんて持ち合わせていない。

そして父は医者でもある。二十四時間いつでも呼ばれれば往診をする。細かい事にも丁寧に対応し、患者さんが亡くなりそうになったら出先でも飛んで行き、最後まで看取る。夜中に白衣で家を飛び出していくのも少なくない。そして患者さんは必ず
「ありがとうございます。」
と言う。何回も何回も。一人の人からそれだけ感謝されており、町内全部だと何百人、何千人であるから感謝の量は計り知れない。父曰くこれだけお礼を言われる職業はそうそうないのだそうだ。父に送られる感謝の品々を見ても本当に地域の人に愛されている人だと感じる。

私はそんな父のように強い精神も体力もないけれどいつか医者になり多くの人に感謝されるような人間になりたいと思う。

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