第2回 全国小中学校 夢さがし作文大賞

過去の受賞作品

2018年
第2回入賞作品

大賞

未来を助けるために吉田 莉恩さん(川崎市立宮崎中学校3年)

二千五百人。これは、一年間で小児ガンと診断される日本の子供の数だ。小児ガンは大人のガンに比べて患者数が少ないため、治療法や薬の研究開発が遅れている。それに加え成長や発達に影響がある。

私は二年前、三歳の男の子と出会った。彼は、腎ラブドイド腫瘍という小児ガンを患っていた。三歳という小さな体で、病気に立ち向かう姿に私は、何度も励まされた。気づけば、私の携帯の履歴には、小児ガンについてのことばかりだった。約一年半、彼は辛い治療に耐えてきたが、昨年五月亡くなった。

私が小児ガンのことを調べたり、出会った男の子のお母さんの話を聞き思ったことは、小児ガンに効果のある、副作用の少ない治療薬を開発したいということ。これ以上治療ができないと判断されるような子を減らし、そして完治させてあげたい。また、小児病棟の環境作りもしたい。感染症予防のために、12歳以下の兄弟には面会ができなかったり、家族と会える時間も制限されることが現状だ。もう少し、患者に寄り添った病棟を作れないかと考えている。医療環境にある、子供や家族に、心理社会的支援を提供する、CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)という仕事がある。この仕事は、子供・家族中心の医療を目指している。CLSの配置も小児病棟には必要だと思う。

私は、高校生になったら、院内ボランティアをしたいと思っている。病気と闘う子供達と関わることで、学ぶものは沢山あると思う。今の自分にできることを常に考えていきたい。

私の夢を叶えることは、私が思っている以上に簡単なことではないと思う。けれど、目の前に現れる試練に立ち向かい、絶対諦めない。子供を助けることはその後の長い人生つまり、未来も助けることになる。沢山の未来も助けるために、私は進み続ける。

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