第2回 全国小中学校 夢さがし作文大賞

過去の受賞作品

2018年
第2回入賞作品

大賞

父と希望の光植木 涼太さん(蓮田市立黒浜南小学校5年)

二〇二〇年夏、オリンピックの開催を迎える日本。世界中の方達を暖かい光で包めるように、今、父はがんばっている。

ぼくの父は、建設現場の主に心臓部にあたる電気系統を仕事にしている。高層ビルやマンションを建てたり、それこそ大きな会場の明かりを作り上げている。朝早くから遅くまで建設現場を守り、休日も携帯電話が鳴っている始末だ。こんなことを言ったら失礼だけど、ぼくから見たら「なりたくない職業」に間ちがいなくランクインしていると思っていた。

なかなか父の仕事を理解できないでいたが、少し前に父と東京に行った時に、父が担当した建物を見る機会があった。見上げるほどの建物で、窓からはたくさんの明かりがもれていた。父は何も言わず、ただついたり消えたりする明かりをほほえんで見ていた。短い時間だったが、ぼくはこの父の表情を見て、初めて父の仕事を理解することができた。それは、大きな建物を完成させてうれしいのではない。父はこの明かりの中で生活する方達に、笑顔と活躍の場をお届けできたのがなによりうれしいのだ。誰かが幸せになってくれればと「希望の光」を灯すことが父の一番の願いなのだ。

さあ、いよいよオリンピックの開催が近づいてきた。父の仕事も大忙しになるだろう。ぼくは、一つまた一つと街に明かりが灯るたびに、父の偉大さを感じることになるはずだ。そして二〇二〇年に向けて街中に大きな希望の光を灯そうとする父の背が、誰よりも誇らしく輝いて見えた。ぼくは、そんな父のように未来を築いていきたい。気づけば、ぼくの心の中に希望の光は灯っていた。

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