第2回 全国小中学校 夢さがし作文大賞

過去の受賞作品

2017年
第1回入賞作品

優秀賞

心のオアシスに榎本 いずみさん(新潟市立宮浦中学校2年)

私は小学五年生の時、自分の名前が嫌いだった。理由は簡単なもので、変なあだ名を付けられたからだ。いずみの「い」を「ね」に変えると「ねずみ」になる。私はねずみは嫌いではない。しかし、ねずみは動物で私は人だ。人として見られていないことに違和感を覚えた。全ては、自分の名前のせいだと、自分の名前と、その名付け親である父を嫌った。

小学六年生のある日、学校の課題で自分の名前の由来について調べるというものが出た。私はあまり前向きではなかったが、知らないまま終わるのも気が引け、聞いてみることにした。すると母はこう答えた。「いずみには、砂漠のオアシスのように、皆の心のいこいの場=オアシスになるような人間になってほしい。」と。その夜、布団の中で私は、自分の名前や父を嫌ったことへの後悔から、涙を流さずにはいられなかった。それからは、親の願いが込められた自分の名前が好きになった。そして、自分の名前を誇れるようになった。

私は最近、「心理カウンセラー」という夢を持った。私のように名前から変なあだ名を付けられた人、容姿をからかわれた人、悪口を言われた人、いじめられている人、そんな人達の心の痛みに寄り添うことで、彼らの心が少しでも休まれば、という思いから、この夢を叶えたいと思った。この夢を叶えて、一人でも多くの人の心のオアシスになりたい。父が込めた私への願い、これが私の原点だ。私が名前の由来通りの人間になれるかは、これからの自分自身の行動にかかっている。人から相談を受けたり、頼られるような存在でありたい。心のオアシスになれるよう、人から頼ってもらえるような努力を惜しまないようにする。そして、行動を起こす。これが、今の第一目標であり、スタートラインだ。

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