第2回 全国小中学校 夢さがし作文大賞

過去の受賞作品

2017年
第1回入賞作品

大賞

祖母は美容師加藤 慶大さん(白河市立白河第二中学校3年)

僕が尊敬する祖母は、昭和十年生まれの八十二歳、現役の美容師です。中学校を卒業すると、当時市内に二軒しかなかった美容室にお弟子さんとして入門しました。五年間、無給で働く代わりに技術を教えてもらい、その上、半年間のお礼奉公をして、はじめて独立が許されたそうです。独立後は上京して美容室で働き、祖父と結婚した後、白河へ戻って自分の店を開きました。十八年前に祖父が亡くなってからは、一人で店を守っています。

祖母は、とにかく明るくて元気です。母と叔父の二人を育て、僕たち四人の孫も育ててくれました。うちの両親は、共働きで忙しくしているので、僕たち四人兄弟は、ほとんど祖母のごはんで育ったようなものです。祖母は料理が得意で、和・洋・中どんな料理もお手のものです。特に、ホットプレート一面に作るギョウザは絶品です。おかずを何でも大量に作って、人にふるまうのが大好きなので、いつも人の出入りが絶えません。

お店は、経営者の年齢によってお客さんの年齢層も変わると思うので、祖母の店は、おばあちゃんたちのサロン、という感じです。「私たちが生きている間は、続けて。パーマ屋さんがなくなると困るから。今さら、気どった美容室なんかに行けないわ。」とお客さんたちに言われて、祖母はがんばっているようです。髪だけでなく、ひもで縛る着付けは崩れず、人気があるそうです。

東日本大震災の時も、ハサミとくしが一本あれば、髪を切り、話し相手になってあげられる姿を見て、手に職があるというのは、すごいことだと思いました。勤め人なら、六十歳前後で定年を迎えるのに、そこから二十年以上も働き続けている祖母は、本当に立派だと思います。そんな祖母が、今一番楽しみにしてくれているのは、僕たち四人の孫の成長だそうです。体に気をつけて、いつまでも元気で大好きな仕事を続けながら、僕たちの成長を見守ってほしいと願っています。

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